イクメン社員の育休対談

PROFILE

稲垣 崇技術本部

家族構成(取得当時)

●夫(本人) ●妻
●子2人(4歳、1歳)

育児休業期間

●2018年10月24日〜11月25日

齋藤 俊介技術本部 部長

家族構成(取得当時)

●夫(本人) ●妻
●子2人(3歳、0歳)

育児休業期間

●2018年10月1日〜11月4日

瀧本 倫之技術本部

家族構成(取得当時)

●夫(本人) ●妻
●子3人(3歳、1歳、0歳)

育児休業期間

●2018年9月1日〜10月3日

育児休業を取得した理由は?

次女が生まれる時、長女が3歳で保育園に通っていたのですが、妻が育休を取ると保育園で預かってくれる時間が短縮されるため、私の出勤に合わせた長女の送り迎えができなくなってしまう。どうしようかと考えていた時に、社内の女性活躍推進プロジェクトで「男性も育児休業が取れるようになった」という話を聞きました。妻と相談した上で「1ヵ月間育休を取るので、その間に妻と一緒に2人の子供を育てる体制を整えよう」ということになりました。

私は女性活躍推進プロジェクトの一員だったこともあり、「齋藤さんが育児休業を取る」という話を聞き、「じゃあ、私も取ろう」と決めました(笑)。ちょうど3人目の子供が生まれたタイミングでしたね。

私は齋藤さんや瀧本さんのように、子供の出産に合わせて育児休業を取ったのではなく、次男が1歳になる直前のタイミングで取りました。次男が1歳になるまでは妻が育児休業を取っていたんですが、職場復帰をするにあたり、妻の仕事が軌道に乗るまで私が家事や育児をサポートしようと思いました。

男性が育児休業を取ることに
不安はありませんでしたか?

私は、既に齋藤さんと瀧本さんが育児休業を取っていたので、不安はありませんでした。職場の周りの人に「お前もか!」と言われましたが(笑)、ネガティブな反応は全くありませんでしたね。

1ヵ月だけなので、「何とかなるだろう」という気持ちで、大きな不安もなく、自然に取れました。職場の人たちも女性活躍推進プロジェクトの内容を知っていましたから、抵抗感や反発もなく、「あ〜、取るんだ」くらいの軽い感じでした。

妻に相談した時は「評価が下がるんじゃないの?」「復帰した時に仕事がなくなっているんじゃないの?」と心配されました(笑)。でも、1ヵ月程度休んだくらいで他人に抜かれるようなスキルじゃないと思っていましたので、私自身は不安を持っていませんでした。

育休中の仕事はどうしていましたか?

メールくらいは見られるだろうと思っていましたが、公園に行っても、お店に行っても、どこに行っても子供に振り回されて、全くメールを見ることができませんでした(笑)。育休取得前に決まっていた予定の日だけ出社して、仕事をこなしました。

私も週に1回程出社して、その日に打ち合わせやアポイントを入れて対応していました。でも、仕入先の人に「育休を取ります」とお伝えしたら、「育休取れるんですか?いいですね」と言って協力してくださったので、育休中に仕事で困ったことはありません。

週に2〜3回はメールをチェックしましたが、私はまだ入社3年目で、周りは私より経験がある人たちばかり。先輩2人にもメールが転送されるように設定させていただいたので、私がメールを読んだ時にはもう先輩方が対応してくださった後だということがほとんどでした。周りの人たちのサポートがあったので、仕事に全く支障はありませんでした。

育休を取って良かったと
思うことはありますか?

1歳の次男が初めて一人で立ち上がる貴重な瞬間を見ることができました。育休を取っていなかったら、家に帰った後に妻から聞くことになったでしょうね。それかメールで写真が送られてくるとか(笑)。

ほんと、子供の成長って早いんですよ。昨日できなかったことが、今日できるようになったり、寝返りの角度が大きくなったり、ハイハイのスピードが速くなったりするなど、子供たちの成長が目に見えてわかります。子供たちとたっぷり遊びながら、成長していく様子を見ることができたのは、本当に良かったと思います。

子供たちとコミュニケーションを取ることができて、上の子もそれまで以上になついてくれるようになりましたね。あと、子供たちが寝た後の夜中の2時くらいから、妻と2人で海外ドラマを見ていました。育休を取っていなかったら、きっとそんなことしなかったでしょう。贅沢な時間を過ごすことができました。

育休を取得した感想を
聞かせてください。

育休を取るかどうかは別として、最近は子育てに関わる父親が増えていると実感しました。保育園の送り迎えの三分の一くらいはお父さんですしね。お子さんと一緒に自転車に乗って保育園に行くお父さんもよく見かけました。育休を経験した事で、家庭の事も仕事の事も含めて、段取りの組み方や時間の使い方を今まで以上に考えるようになりました。家族と一緒に過ごす時間が増えて絆も深まったので、いい経験だったと思います。

育休取得の前は、仕事に疲れて家に帰ったら、何もしないで寝ることが多かったんですが、今回の経験で家事や育児の大変さが良くわかったので、今まで以上に家事や育児に関わろうと思いました。

子供って、予想もしない事をするんですよね。妻から「一人だと食事を作っている時や、掃除・洗濯をしている時も、子供が何をしているか常に気に掛けているので疲れてしまうけど、子供の面倒を見ていてくれたので精神的に楽になった」と言われました。家事や育児の大変さが身に染みてわかりましたし、ウチは共働きなので、これからも二人で家事や育児を分担していきたいと考えています。もし、3人目が生まれたら、また育児休業を取ります。

最後に、今後、育児休業を取ろうと
思っている人へのアドバイスをお願いします。

私は、あまり準備をしないまま育児休業を取ってしまったので、想像していた以上に育児にパワーを取られて、育児休業中はまったく仕事ができませんでした。ですから事前にしっかり計画を立てて、万全な準備をした上で育児休業を取ることをお勧めします。1ヵ月休むことを想定して目標を設定したり、同僚や取引先にしっかり説明して段取りを組まないと、迷惑をかけてしまいますから。

社会人の人生が約40年あるとすれば、そのうちの1ヵ月なんて、すぐにリカバリーできます。キャリアを心配するより、子供と一緒に過ごす時間の方が大事だと思うので、条件が合えば、ぜひ育児休暇を取って欲しいですね。

計画を立てて行動することも大事ですが、子供のためというよりもむしろ「奥さんの負担を軽減するために育児休業を取る」という意識を持った方が頑張れるんじゃないでしょうか。大変な毎日かもしれませんが、それを上回る貴重な体験ができるはずです。

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